RIGELベーシック型パッシブヒーブ補償装置

RIGELは、条件を予測しやすいスプラッシュゾーン通過や標準的な海中吊り作業に適したベーシック型パッシブヒーブ補償装置です。アダプティブ制御やアクティブ制御を使わずに、動的荷重を確実に低減したい作業に適しています。

SWL 55–1,000 t · ストローク 1.0–6.0 m
DNV-ST-0378に準拠して設計・船級認証済み  ·  DNV型式承認は取得手続き中

堅牢でシンプル

RIGELは、シンプルで信頼性の高い単一シリンダー式パッシブヒーブ補償装置です。次の特長があります。

  • 軽量
  • 低コスト
  • 比較的低い剛性
  • 外部から調整可能な双方向減衰
  • 迅速なガス充填
  • 過圧保護
  • 双方向の終端減衰
DNV型式承認は取得手続き中
55–1,000 t
最大荷重
1.0–6.0 m
ストローク長
3,000 m
使用可能水深
手動
減衰・剛性 · 甲板上で設定
技術データ

構成の選定は吊り作業の条件から始まります。

容量、ストローク、運用水深によって適用範囲が決まります。選定した構成と質量はプロジェクトのデータシートで確認してください。以下の質量は記載の基準構成の値です。

RIGELの仕様図: Norwegian DynamicsによるBlenderイラスト
SWL 55–1,000 t · ストローク 1.0–6.0 m
図 01: RIGEL ベーシックPHC
RIGELパッシブヒーブ補償装置の技術仕様。
容量と運用範囲
最大荷重(SWL)55–1,000 t標準仕様: 55 · 75 · 125 · 150 · 250 · 300 · 400 · 500 · 600 · 700 · 800 · 900 · 1,000 t
空中質量 / 水中質量5.8 t / 3.8 t250 t / 3.0 mの基準構成
ストローク長1.0–6.0 m標準仕様: 1.0 · 1.5 · 2.0 · 2.5 · 3.0 · 3.5 · 4.0 · 4.3 · 4.5 · 5.0 · 5.5 · 6.0 m
使用可能水深3,000 m
構造と保護機能
構成単一シリンダー · ガスアキュムレータ · 海上で使用する電子機器なし
減衰手動 · 双方向 · 外部から調整可能、甲板上で設定
保護機能リリーフ弁(過圧保護) · 調整可能な戻り側減衰 · 双方向の終端減衰
シール浸水を防ぐ二重シール
作動油生分解性作動油に対応
認証、納入範囲、文書
認証DNV-ST-0378に準拠して設計・船級認証済み · DNV型式承認は取得手続き中
納入範囲シャックル · 吊り点 · 支持脚 · 充填キット · 計算書
概算価格構成により約USD 35,000から
文書GA図面 · データシート · 計算書 · OrcaFlexモデル: 下のフォームからご請求ください
CONSTELLATIONでモデル化 · 代表例

RIGELによるスプラッシュゾーン通過時の効果

35 tのGRP製保護カバーを対象とするケースで、作成時の条件はHs 1.75 m / Tp 7.5 s、実行時に用いたモデル化値はHs 1.8 m(小数点以下一桁に丸めた値)。CONSTELLATION(当社開発の時間領域吊り作業シミュレータ)で、吊り索にRIGEL 75 t / 4.5 mを組み込んだ場合と固定接続の場合を比較しました。以下の各数値は、八つの波浪実現値における各指標の最悪値であり、好都合な一つのケースだけを示したものではありません。

1846 → 655 kN 最大ライン荷重
5.38→1.91
スプラッシュゾーンDAF: 波浪域通過時の動的増幅係数。この検討におけるNDのスクリーニング基準値≤ 2.0以内であり、DNVの普遍的な限界値ではありません。
1.00→0.36
スナップ荷重比: この検討におけるNDのスクリーニング基準値≤ 0.90以内であり、DNVの普遍的な限界値ではありません。
11→0
通過中のスリング弛緩事象: サンプリングした八つの120 sの波浪実現値のいずれでも検出されませんでした。

スクリーニング結果: 四つの応答評価項目(最大ライン荷重、DAF、スナップ荷重比、弛緩事象ゼロ)は、八つの波浪実現値すべてで合格です。一方、NDが別途定める支配的なストローク余裕は要確認です。引込み端の使用率は98.4%に達し、八つのうち四つで< 90%という余裕基準を超えました。ただし、サンプリングした範囲では終端ストッパーへの接触は検出されていません。

このケースと海象条件に対する工学的予測であり、認証済み解析ではありません。DNV-RP-N103はモデル化手法の参考としています。上記の数値基準はこの検討に用いたNDの基準値であり、判定にはプロジェクト固有の受入基準を適用します。運用可能範囲は、発行前にプロジェクトデータおよび契約対象船舶に照らして確認します。

用途紹介動画 · CONSTELLATIONでモデル化

RIGELの動きを見る

GRP製保護カバーのスプラッシュゾーン通過

このCONSTELLATIONシミュレーションでは、RIGELパッシブヒーブ補償装置を使ってGRP製保護カバーをスプラッシュゾーンに通します。船舶のヒーブを吸収し、ライン張力を安定させながら、荷を制御された状態で水面に通過させます。

作動原理

シンプルな三つの機能

01

ガススプリングが荷重を支持

RIGELは油圧シリンダーとガスアキュムレータを組み合わせています。ガスアキュムレータがばね効果を生み、ペイロードが船舶のヒーブに追従するのを抑えます。

02

甲板上で減衰を設定

シリンダーとアキュムレータ間の油流量を精密に制御して減衰を与えます。両方向とも外部から調整でき、吊り作業前に対象作業に合わせて手動で設定します。

03

ストローク両端の保護

リリーフ弁が過圧を防ぎ、調整可能な戻り側減衰が安全な引込み速度を確保します。双方向の終端減衰が過大な衝撃から補償装置を保護します。

一体型パッケージ

シリンダー、弁、アキュムレータを、過酷な海上作業に適したコンパクトな一体構造にまとめました。シャックル、吊り点、支持脚が付属します。

安全への取り組み

当社はDNV-RP-N202の試験要件を満たし、さらに上回る試験を実施します。Norwegian Dynamicsのすべての海中用補償装置には、浸水を防ぐ二重シールを採用しています。

持続可能性

RIGELは、環境に配慮が必要な作業向けに生分解性作動油に対応しています。長寿命かつ保守作業を最小限に抑える設計により、廃棄物と環境負荷を低減します。

現場を見据えた設計

RIGELの細部は、実際の海上作業を踏まえて設計されています。一般的な故障要因を取り除き、厳しい環境での保守を簡素化しています。

生分解性作動油迅速な現場投入CFDで最適化した減衰現場実績を反映した設計改良
よくある質問

RIGELに関する回答

RIGEL ベーシックPHCはどのような用途に使用できますか?
RIGEL ベーシックPHCは、条件を予測しやすいスプラッシュゾーン通過や、標準的な海中での着底・回収作業に適しています。シンプルな衝撃吸収用途にも使用できます。
RIGEL ベーシックPHCはどのように作動しますか?
RIGEL ベーシックPHCは油圧シリンダーとガスアキュムレータを組み合わせています。ガスアキュムレータがばね効果を生み、シリンダーとアキュムレータ間の油流量を精密に制御して減衰を与えます。通常、RIGEL ベーシックPHCはスリングでクレーンフックに取り付け、別のスリングでペイロードに接続します。
RIGEL ベーシックPHCには、他社のPHC装置と比べてどのような技術的利点がありますか?
  • 漏れのリスクを低減
  • ガスと油をより簡単かつ大幅に迅速に充填
  • エア抜きが容易
  • より低い剛性と軽量化
  • 伸長側と戻り側の減衰を外部から調整可能
  • 取り扱いを容易にする吊り点と、転がりを防ぐ支持脚
  • より使いやすい充填キットと計算書
詳細情報を請求

吊り作業の条件をお送りください。

RIGELの構成は約 USD 35,000

納期とプロジェクト価格は容量、ストローク、船級要件によって異なります。フォームに入力いただければ、図面、データシート、プロジェクト別の見積書をお送りします。

  • GA図面: 作業条件に合わせた寸法
  • データシートと計算書
  • 装置のOrcaFlexモデル
  • 対象海象条件に対するCONSTELLATIONスクリーニング

post@nodynamics.com · +47 9664 7886
DNV-ST-0378に準拠して設計・船級認証済み

PDF、CAD、スプレッドシート、ZIP、またはOrcaFlex:最大5ファイル、合計15 MBまで。

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